大学へ進学することさえも金銭的に厳しかった私が奨学金を返済するまでの道のりー奨学金に不安になっているあなたへー

  • 奨学金を借りるまでの話
  • 卒業後、返済が始まったら
  • 奨学金を借りた後の大学4年間の話
  • 何歳で返済したのか
  • どうやって返したのか
  • 最後に

奨学金を借りるまでの話

私は一人っ子で育ち、親は高齢出産と言われる年齢でした。自分が友達となんか違うなーと感じたのは小学校4年の頃。当時大きな一軒家に住んでいましたが、突然狭くて汚いマンションに引っ越ししたのです。後から知った話ですがバブル崩壊と言われ、物の価値がバブルのようにはじけ、下がっていったその影響を父親が受けてしまったのです。汚くて狭いマンションは持ち家だったにも関わらず、以前貸していた人物が秘密でそこで工場的な使い方をしてしまっていたらしく、リビングの床は油のシミだらけ、洋室の壁はカビだらけ、おまけにお風呂も使える状態ではなく、満足にお風呂に入れない日々が始まったのです。

そこから貧乏谷へと真っ逆さまに落ちた私は転校生として過ごします。知らない土地で慣れない土地で人間関係を築けなかった母親は今思えばうつ病になってしまい、一歩も外に出ず、小学校から帰ってきてもまだ布団の中で寝たきり、というような日もありました。

幸い私は友人に恵まれ、部活動にのめり込んでいきます。自分が窮地に落ちていることにも気づかないほどのめりこんでいましたので、そこには友人、部活動に助けられたなと言う気持ちです。

しかし、高校3年の夏、自分の進路を決めるときに進学するお金がないと言う話になります。しかし就職するという自分の選択肢はなく、まだ部活動の延長をしたいという思いがあり、部活動メインで進学することになります。このとき、私は奨学金を借りることにしたのです。

罪悪感のない借金~奨学金~

お金を借りると聞くと大人でも少し躊躇しますが、当時まだ高校3年生の私にとって借金というより、進学するために国が応援してくれている、そういうお金だと思ったことがあり、気持ちが沈むと言ったことはなかったです。将来の自分の夢を叶えるためのお金だから・・・と罪悪感も薄れていました。

実際にはしっかり借金だった奨学金~卒業後、返済が始まったら~

しかし、卒業後、就職すると、しっかり返済が始まり、返すのは当たり前とは思っていましたが、正直毎月引かれるお金を見ると「借りてまで進学してしまったんだな」と言う気持ちになります。その気持ちがキッカケで大学で取得した免許での就職に転職することになります。

当時の奨学金返済額/

23000円/月

月収14万円~18万円(年俸制のため、ボーナスなし)

(今思えば・・・年俸制って今時の会社少ないのでは・・・スポーツ選手みたいでかっこいいけど。)

ただ、この時5万円/月貯金しながら生活しています。

《家計管理の内訳》

5万円・・・貯蓄

3万円・・・家賃

5千円・・・ガス・光熱費・

その他・・・被服費・雑費など

3万円のワンルームは治安がよい場所ではなく、一人暮らしには不安な部分もあったが、この頃の月収にふさわしいと思って住んでいました。居心地は悪くないです。ラブホ街のヤ○ザが住んでいたマンションだったが、住民に危害を加えることはなかったので、普通に過ごしていました。

5万円必ず毎月貯蓄すると決めていたいたため、先取り貯金をしていた。残った残金で家賃や食費などの生活に加え、交遊費などにあてていました。余裕のない月は交遊を控えめにしたり、外食を抑えました。

何歳で完済したのか

大学卒業と同時に始まった奨学金返済ですが、30歳で完済しました。最後は貯めたお金を一括で返済してすっきり・・・今思えば返済した後、お金にあまり余裕がなく、一括返済するタイミングではなかったのかもしれないなと思います。まあ、これは今振り返ってわかることで当時はがむしゃらに貯めて必死でしたね・・・一括で返済した額は300万円でした。

どうやって返済したのか

月々最低返済額に設定しており、23000円/月 返済しておりました。これは無理のない額にしたかったのと、当時内定をいただいていた会社の賃金が低く、返済を滞らせたくないという思いで、確実に返済できる額を設定しました。24歳で転職し、給与も上がったため、浮いたお金は貯蓄してました。これが後に一括返済のお金となります。

最後に

私自身が浪費家だったので、まさか完済完済できる日がくるとは思いもしませんでしたが、完済できたときは達成感がすごかったし、一つの目標の達成ができたというので、自信にもつながりました。貧しい思いをしてきたので、お金に困る人生にしたくないといことから、大人になってからお金の勉強を始めました。同じようなことで困っている人の何かのヒントになればと思います。

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